temp of SORUCA

NPO ソフトインダストリーとは

NPOソフトインダストリー研究会は2000年1月に内閣府により設立認可を受けました。
当研究会はNPOに移行する以前、財団法人余暇開発センター内に「新サービス産業研究会」という名称で1988年より置かれて居りました(財団法人余暇開発センターは2003年3月末をもって解散しました)。

 NPO に移行するに当たり、以下のことからソフトインダストリー研究会と言う名称にすることになりました。
 1970年代中盤のベビーブームが去って以降、出生率は低下しそれまでの子供・若者が多く、年寄りが少ないと言うピラミッド型の人口構成が将来は逆に年寄りが多くなり、若者・子供が少ない逆ピラミッド型へ移行することが予測されました。
 1980年代後半から1990年代の初頭までのバブル景気とまで言われた時代は当時の大蔵省の総量規制により終わり、以後、景気の低迷は今日まで続いています。
 1991年12月25日を持ってソビエト連邦は崩壊しました。こうして冷戦が終わりましたが、このことはキューバと北朝鮮など一部の国を除くほとんど全ての国が「資本主義」となりました。
さらに、自由貿易協定が進展して行きます。資本は安い土地、安い人件費、安い税金、規制の厳しくないところに生産拠点を置く時代に入りました。

 高い人件費、高い社会保障、高い土地と言う豊かな資本主義を築いて来た国はいずれも経済成長が落ちる中、全てが安価と言う国々の成長が顕著になります。中国はこの変化を上手く捉えて嘗て無い成長を続けるモデルとなりました。

 わが国では少子高齢化が続きます、企業にとっては多くの規制と高い税金の国では国際競争に勝てません。

 私達の国は、これからも国民の平均年齢は上昇し続けます、人口は減少し続けます。
高齢、減る人口へ進むことは、モノ消費全てが減って行くことになります。このことは技術大国で有ってもモノ作り大国ではなくなって行くことでしょう。

 替わってわが国・私達が手にするのは長寿と言う長い時間、さらに生涯の時間配分が変わります。
単純化すると、60歳週休2日ですから、60年x2=120。
コレに対して100歳では、週休7日ですから、(100歳―60歳)x7=280。
と言うことに成ります、育つ・学ぶ・働くという時代の自由な時間の2倍以上の時間を高齢に成ってから持つことになります。
体力があり食欲があり、活動的であったモノ経済から、落ち着いた恵まれた環境で豊かに過ごす時間消費経済への移行が始まります。

 次に、人間関係が変わります。
私達は今まで主に4つの縁の中で暮らして来ました。
生まれて両親との血縁、続いて幼年期の地縁、さらに入学から卒業までの学縁、そうして仕事を得ての職場縁の4つの縁です。

 人生100歳に向かう今、私達は人生全体を見直さざるを得ない所に来ました。
成長し、仕事を得、結婚し、子供に恵まれ、と言う流れの中で、50代になると子供は親から離れ独立して行きます。両親はやがて亡くなります。配偶者が健康で仲がよければ、それは素晴らしいことですが、いづれにしても歳は取って行きます。

 長い人生を楽しむ、楽しませる、そういう社会に向かうでしょう。
それは、ライフスタイルが似ていること、趣味が近いという人の集まりが出来て来るでしょう。
 人生を楽しむ暮らし、「プレジャーライフ」と言う世界の5つ目の縁が出来てゆきます。

 この、第5縁社会を豊かにする、そのための研究と提案、試行を目指そうということからNPOソフトインダストリー研究会は発足しました。